Quantcast
Channel: 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 125

素敵な出会い 往診医が決まりました

$
0
0

こんばんは、おはぎです。


ご心配いただきました在宅医療(往診)が無事決まりました。(ほっ)

私が住んでいる地域ではちょっと往診医が少なく、探すのにちょっと苦労したのですが…

私が通っている病院の病診連携の看護師さんが探してくれて、名古屋の病院(診療所)だけど、すごくいいところがあるから、とすすめてくださったところに連絡をとっいただけて、今日初回の往診に来ていただけました。

前回の往診医は抗がん剤治療を全否定している医師だったので、私たちもちょっと…、と思うところがあり(往診時の態度なども含め)一時中断。やっと新たに往診医が決まり、ほっとしました。

で、重要なポイントである新しい往診の医師ですが…



結論から言うと、とっても素晴らしい医師でした!

まずピンポーンとチャイムが鳴って、家の中に入ってもらい、点滴の入った(事前に電話でお話し、点滴が必要であることを伝えていました)重いダンボールを持っていたのですが、「ここ床暖房が入ってるね」と箱をすぐに床に置くこともしませんでした。

入ってしょっぱなそんなことに気づいて(点滴が温まったりしないよう)配慮ができる医師がいるなんてすごい!と第一印象から感動してしまいました。

私よりは少し若い感じの男性の医師です。

そしてその後は正座をして話をし始めました。(もちろん後でくずしていただきましたが)

事前に私達が看護師であることも話しがいっていたので、働いていた病院や、きなこが今働いている病院の話などもしながら、私達がいろんな思いをかかえてカフェをやっていた話、膵臓癌と診断されるまでの経緯、治療の経過などなどたくさん話を聞いてくれました。

穏やかな雰囲気で、時間を気にするようなそぶりも一切なかったので(おいそがしいはずなのに)、私たちも緊張することもなく、病気のことだけでなく、いろんな思いなどたくさんお話をしてしまいました。

点滴も私の希望にそったものを考えて下さり、2種類持ってきてくれて、ルート(点滴のくだ)も種類がいくつかあるのですが、考えて持ってきてくれて、おまけにフラッシュ用の生理食塩水まで何も言わなくても持ってきてくれました。

フラッシュというのは、通常の抗がん剤治療だけでは必要ないのですが(CVポートが入っている場合)、点滴に糖分などが含まれている場合は、点滴が終わってそのまま針を抜いてしまうと、ポート内に点滴の成分が残り、固まったりしてしまう(つまる)可能性があるので、針を抜く前に生理食塩水を入れて、ポート内の点滴成分を押し、生理食塩水を満たしておくための行為です。

点滴も抗がん剤治療の2回分ぐらいはたりるだろうというくらい、持ってきてくれました。

お金の面でもとても良心的で、必要でない往診を無理に入れようともしないですし、でも緊急時はいつでも24時間対応してくれるというシステムでした。

前の往診は1週間に1回来ようとしたりと納得がいかないやり方をされそうでしたから…。

新しい往診の医師にも前の往診医のことも全部お話しました。

1週間に1回往診に来ると、とれる金額が全然違う(多い)というカラクリも説明してくれました。

とりあえず今の私の現状では、純粋に点滴が欲しいために往診をお願いしたいことも正直にお話し、治療後以外は元気なので点滴を取りにうかがってもいいぐらいです。と言うと、そんなことしてもらうぐらいだったら郵送するよ。なんて笑って答えてくれました。

でも、ちゃんと往診に来てくださるそうです。

しかも(前の往診医は一度もしなかった)ちゃんとお腹も聴診器をあてたり、さわったりと診てくれたんです。

しかもしかも(くどい?)ちゃんと抗がん剤の後の状態もみておきたいからと、次の抗がん剤のあとにも様子を見にきて下さるそうです。(もちろん前の医師は一度もない、まぁ頼んでもいませんが…)

外来で抗がん剤治療をしていると、一番辛い時間は、医療者は誰も見ていない、というのが通常なので医療者には辛さが伝わらないという思いをかかえていたので、とても心強いというか、本当に医師の真剣さというか姿勢が伺えて、とても嬉しかったのです。

その後は、点滴が2回分足りそうなら、その次の治療の前に持って来るし、たくさん使ってなくなりそうなら次の治療の前でも、いつでも来るので連絡して下さいと言ってくれました。

そして今きなこと一緒に住んでいるという経緯も説明し、「なかなか人には理解してもらえない環境なんですけど…。」というと医師は「そう?本当に仲がいいんだなぁって思っただけだよ?」と、変な偏見などもなく、なんでも話せる医師だと安心できました。



私が今住んでいるのは名古屋のとなりの市なので、名古屋からわざわざ来てもらうのは大変なのでは?ということを医師に伝えると、「全然思ったより近かったよ。名古屋市内でも○○に行くより早かったもん」と言ってくれました。




しかもしかも(くどい?)なんと!!!

仕事を手伝って欲しいと…。

私が元気な時だけでも仕事がしたい(収入がない)けど、責任があるから中途半端にはしたくないし、抗がん剤をやっているから、行ける時期と行けない時期があって、そんな都合よく雇ってくれるとこもない、という思いも話しました。

すると医師は(なんだか来る前から考えていたかのように)「こんなこと言っていいのかわからないけど、お願いしたい仕事があるんだよねぇ」と。(看護師として)

まだ細かいことはわかりませんが、家でできる内容のものもあるようで…。

まだいつからやるのか、本当にやるのかも決定ではありませんが…。

仕事に関してはまた連絡をくれるそうです。

往診の医師がとってもいい医師だったことだけでもすごいことなのに、その上仕事につけるなんて…。(まだ決まってない)

嬉しすぎて涙が出そうです…。

前にも一度だけ書いたことがあるのですが、ガンになり仕事ができなくなったことで無収入となり、私は生きていれば生きているだけお金がかかる。こんな状態で生きている意味があるのかと悩んだ時期がありました。(今でもその思いは完全には消えません)

カフェで全財産をはたいてしまった私は、定年を過ぎた親からお金をもらって生きるしか方法がないのです。(きなこにも助けてもらっています)

看護師という職につき、自立してずっと生きていた自分がこんなことになって、情けなくて仕方がないのです…。(あぁ、こんなこと書いちゃった)



えっと…、話がそれましたが。

とにかく今日は素晴らしい往診医に出会えて嬉しくて仕方がありません。

人間として当たり前の対応なのかもしれませんが、これほどの医師に出会えるのはなかなか難しいのが現状です。


医師が帰ったあとも、きなこと喜び合って、何度も何度も顔を見合わせ「よかったねぇ~」「よかったねぇ~」と何度も何度も言い合いました。

なかなか興奮が冷めやらず、夕飯の支度がなかなか手につきませんでした。(笑)

あ、これは持ってきてくれた点滴です。
{DC8241E9-922D-4D0E-9B06-EE7007046B85:01}

{C688C2EA-B25B-44B0-BE70-E329576193BA:01}

上がルート(点滴のくだ)で、下がフラッシュ用の生理食塩水です。

シリンジ(注射器)の中に入っています。(針は必要ありません)



そして今日の手につかなかった夕食。
{FF29EC3D-E5A9-48B1-A51E-FB60A3BA472C:01}

今日はきなこが作ってくれました。

とんかつです!

実は明日きなこの上の子が高校受験(本命ではないのですが)なので、お決まりのカツです。

その右がキャベツの千切り。

次がエビとブロッコリーのサラダ。(ゆで卵も入ってます)

一番右がマロニーのサラダ。(またサラダ?)

上が子ども達の大好きなもずくスープです。


頑張れ!!!





にほんブログ村のランキングにも参加しています。
クリックしていただけると、わたくしおはぎは喜びます。
 他の膵臓癌の方のブログなども見ることができます。
にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

Viewing all articles
Browse latest Browse all 125

Trending Articles